• Kosuke Tsubota

コンテンツの強さ:シンカリオン


明朝、午前7時半に保育園・幼稚園の男の子のパパママが困ることが起きます。というのは、子供たちにとってのヒーローである。TBSで放映されているアニメ「新幹線変形ロボ_シンカリオン」の最終回が明日なのです。我が家では、毎週土曜日に子供を起こすのに「シンカリオン始まるよ」と伝えることで、遅刻に慌てて起きる大人のようにガバッと起きるので、最高に便利な目覚ましとして活用させて頂いておりました。そのため、来週以降の土曜日の朝をどうするのかとても悩ましいものです。我が家の一事例だと分からないと思うので、実際にどれぐらいの人気がある作品なのかをお伝えすると、YouTube「シンカリオンTV」には2.3万人の人が登録しています。(我が家は、毎週活用しているのに登録していません。)また、前回同じ時間帯に似た作品としてタカラトミー作品「トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド 機動救急警察」は、一年もかからず放映終了していますが、1年半以上も放映が続いておりました。


また、今冬に映画化します。1997年に当時のトミー社(現在は合併してタカラトミー社)が関与していた新幹線アニメ「超特急ヒカリアン」では、1997年から2000年まで放映されていますし、2001年には東宝が制作権を購入して映画化しておりますし、2002年にも映画になっていますので、過去と比べると人気度合いが分かりません。今回の作品で一番、起業家として着目すべき点は、今まで似た作品は「タカラトミー」が中心となって活動していたり、小学館等は雑誌のコンテンツとして関与していたりしているもの程度でした。それが、今回は【ジェイアール東日本企画】【小学館集英社プロダクション】【タカラトミー】の三社合同プロジェクトなのです。そのため、ここまで何を書かれていたのだろう?と思っている方もシンカリオンをみれば、電車や駅で見たことがあると思います。それこそ日本国内の観光で、新幹線を使用する電車内の中吊り広告や駅の中にあるチラシやポスターで見かけたことがあると思います。


この三社プロジェクトであるお陰で、駅や線路は実名どころか本物が登場します。(そのため、番組終了の後すぐに実名が使用されているが、フィクションであるということが注意書きとして出てきます。)男の子が好きになる【電車】が本物とリンクしているので、その興奮は止まりません。また、シンカリオンの司令部があるのが、鉄道博物館の地下にあるという設定になっているので、鉄道博物館はディズニーランドと対をなす男の子にとっては夢の国となっているのです。それだけじゃありません。正式に【ジェイアール東日本企画】が関与しているおかげで、Tシャツやハンカチ、塗り絵等はプラレールとして、しまむらやブックオフ等で低価格帯で提供されることが多かったのですが、「楽しくないTシャツなんて、着たくない」のコンセプトで「親子コラボレーションTシャツやバッグ」で有名になっている高価格帯Tシャツ【OJICO( 有限会社チャンネルアッシュ )】と正式にコラボレーションして、今までのプラレールTシャツの数倍の価格帯になっています。(親としては困りものですが、子供と一緒にマーケティング・プライシング戦略を勉強させて頂きました。)他にも、期間限定ですが直営店舗を出展を何度か実施していたり、今まで考えられないようなコラボレーション作品を出しています。


例えば、株式会社コスパと何とレザーカードケースや子供と一緒に着られるデザインのパーカーをSPINNS/株式会社ヒューマンフォーラム、鉄道靴下「鉄下」で有名な株式会社立誠社、ショウワノート株式会社と消しゴム・ノートに筆入れ、駅弁屋さんの株式会社三好野本店とブラックシンカリオン弁当、駅弁マニアの方なら知っていると思うのですが、一部の駅の何番ホームでしか販売されていない駅弁というものがあります。それと似たような駅弁を株式会社日本レストランエンタプライズと一緒にシンカリオンデザインチキン弁当を大宮駅15番16番ホームだけで販売していたりしています。

もちろんそのような新しいものだけではなく、従来の雑誌・絵本とのコラボレーション、玩具、プラレールは当たり前のこと、人気作品には必ず実施されるゲームとのコラボレーションもしっかり行われています。

コンテンツ産業が強いと言われている日本ですが、マーベルまで傘下に入れてしまったディズニーとは、オタクレベル以外では、サンリオのハローキティとポケモンでは以外なかなか戦えていないのが現状です。今回のコンテンツの作り方は、当初利益が出る三社でコンテンツを創り上げて、その後に出来上がったコンテンツをどんどんと普及させていきましたし、YouTubeとTwitterのSNS戦略から早くに海外展開していきました。この海外戦略が、海外の新幹線受注にまで影響を及ぼすことになれば、ポケモン飛行機が出来た以上の本当に最強のコンテンツとなりますが、はっきり言うと元々トミー社が実施していた「超特急ヒカリアン」からの焼き直しです。


また、コンテンツだけじゃなく、株式会社クオンが、ラインスタンプキャラクターで世界26億ダウンロードという実績で、4億円の資金調達を実施されています。自分自身で新しいキャラクターやストーリー、ペルソナを明確に作成する方法じゃなく、過去のキャラクター・ストーリー・ペルソナを上手に生まれ変わらせてあげて、戦うことが出来るようになったり、今まで創造も出来なかった業界とコラボレーションができたりするのが、新しいコンテンツ産業の戦い方だと思っています。このコンテンツが業界横断的にどんどんと広がっていくのは、ハローキティとミッキーマウスがブランドバック等とコラボレーションしていっていきましたが、ポケモン飛行機が作られたり、ネイマールが背中にディーシーのバットマンとマーベルのスパイダーマンのタトゥーを入れたり(多分これは不許可)可能性はどんどん広がっています。コンテンツ起業という、芸術家の起業とまた少し異なっている世界dえの戦いも楽しそうです。


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