• Kosuke Tsubota

ゴミが教えてくれること21:昆虫食とプラスチック

ペットボトルを使用しなくなった我が家では、ペットボトルのキャップは珍品のようです。

というのも、先日、息子たちが、ペットボトルのキャップの奪い合いで喧嘩しました。外に出れば多量にあるものですが、プラスチックゴミを出さないように注意しはじめてから半年間。我が家は、少なくとも、ペットボトルのキャップは、珍しいものという状況にまで環境を整えることに成功しました。


世界平和の第一歩は家庭平和といいます。そして、最も小さな集団は家庭であると言われています。是非とも、プラスチックゴミ削減の第一歩として、家庭内の環境を変えてみて下さい。ペットボトルのキャップは、子供たちに教えて頂きましたが、気が付くと我が家は少しずつ減ってきました。今やグローバル展開している、掃除ノウハウである「こんまりメソッド」のように、プラスチックの減らし方もノウハウとしては、グローバル展開できるコンテンツに昇華する可能性のタマゴです。是非とも挑戦して下さい。


ハチノスツヅリガ~プラスチックを食べる

【その20:海洋プラスチックゴミ】で【プラスチックを食べる昆虫が発見されたので、(中略)昆虫食用の食べ物としてプラスチックが使用される時代が訪れるかもしれません。 】と記載しました。ただの思い付きを文章にしただけですが、気になってしまったので、調べてしまったので、記載します。2017年4月24日に、イギリス・ケンブリッジ大学が学術誌「カレント・バイオロジー」にて発表した論文で一躍、環境面に関しての可能性での有名になった昆虫ハチノスツヅリガです。しかしながら調べてみると、2014年には、スタンフォード大学のウー氏の研究チームが、別のガの幼虫が持つ腸内細菌がポリエチレンを分解することを発見しています。また、同様に2016年の研究では、ある種の細菌の持つ酵素がペットボトルなどに使用されるポリエチレンテレフタレートを分解できることも発表されていました。

ハチノスツヅリガに関しては、実は身近な昆虫であって、耳にしたこともない人も、幼虫が釣り餌として利用されているので、どこかで目にしたことがあるか?耳にはしたことがあるものです。研究発表のきっかけも、偶然ハチノスツヅリガの幼虫をビニール袋に入れていたら、ビニール袋に穴があいていたことから、研究されたというので、かなり身近な虫です。ちなみに、ハチノスツヅリガの学名は「Galleria mellonella」で、幼虫は「ワックスワーム」と呼ばれています。一方、この研究に対してですが、2017年9月15日には、 ドイツのハネス・グーテンベルク大学の研究チームが米科学誌カレント・バイオロジー(Current Biology)で 発表したものによると、ハチノスツヅリガの幼虫が消化器官内で酵素によってプラスチックを分解しているのか?もしくは、メカニカルミリング(機械的粉砕)によってプラスチックを分解しているのか?は、明らかにされていないと指摘しています。何が違うのかというと、メカニカルミリングの場合プラスチックは化学変化を起こさずに排出されていることになるので、ビニール袋を食べてしまった、ウミガメやカモメ、クジラやイルカ達がビニール袋を輩出することが出来るというのと同義語になってしまうので、自然界の物質に変質出来ていないということになります。ですが、一応、米科学誌カレント・バイオロジー誌にて2017年4月にスペイン・サンタンデール大学(University of Santander)のフェデリカ・ベルトッチーニ氏が発表した研究によると幼虫が消化器官でポリエチレンを化学的に生物分解すると結論付けていました。

その確認手法としては、ベルトッチーニ氏は、実験室で押しつぶしたハチノスツヅリガの幼虫をプラスチックに塗って、プラスチックがエチレングリコールに分解されたと発表しています。実は、それと同等の分解は、ドイツのハネス・グーテンベルク大学の研究チームによると、卵黄とブタのひき肉を混ぜ合わせたものを使用して引き出せたということです。卵黄と豚肉で実施が出来るならば、フードカンパニーのピボット戦略によっては、環境ビジネスに参入してくることが可能になっていきます。食糧不足問題をあえて無視しての選択になるので、やはりハチノスツヅリガの幼虫に活躍してもらうのが一番のようです。

ハチノスツヅリガの幼虫は、人間にとって害虫(養蜂業・毛皮や羊毛業)に分類されてしまっている昆虫なので、魚介類の餌以外での活用方法が生まれてくると、本当に世界が変わる可能性が秘められています。ということで、国連食糧農業機関が2013年に昆虫食の重要性を訴えてから少しずつ広まっている昆虫食ブームで、このハチノスツヅリガの幼虫を食べている人がいるのか?調べてみました。検索すると、ぞくぞくでてきました。食べたことがある人による食レポや、料理方法に関してもいろいろと検索から出てきますが、学術的なデータに裏付けられた情報などは出てこなかったので、引用は控えますが、気になる方は是非とも一度検索してみて下さい。

検索すると、本当にグロデスクな食べ物と一緒に色々と出てきていますので、ハチノスツヅリガの幼虫そのものは、「海老」や「蟹」と比べたら確かに食べられるかもしれないと、昆虫食を好まない人も見ていると少しずつ譲歩できてきてしまいます。ただ、食事レポートをしている方々のハチノスツヅリガの幼虫は、養殖されているハチノスツヅリガの幼虫のようで、プラスチックを食べた個体ではないようなので、プラスチックを食べたものが、食用として可能なのかどうか?というものに関してのエビデンスは残念ながら見つけることが出来ませんでした。

仕方がないので、夏休みの宿題の如く、実験をしてみようかと、Amazonでもハチノスツヅリガの幼虫が販売されていたので、購入を試みたのですが、多量のハチノスツヅリガの幼虫を家に保存することに関して家族の賛成が得られませんでした。会社内も同様の反対にあってしまいました。というのも、ハチノスツヅリガの幼虫は、生命力と繁殖力が餌虫の中でも強い虫に分類されていて、そして成虫になると飛び回れられるということで、素人が手を出すには、周囲の協力というよりも、同意が得られませんでした。

しかしながら、昆虫食と食用昆虫の養殖に関しては、2016年に設立されたスタートアップ合同会社TAKEOhttps://takeo.tokyo/note/company/ さんが今年2019年に 「農業としての食用昆虫の生産」事業が、東京都の「経営革新計画」として認定(30-397:H31.3.27) されていましたので、昆虫食に関しての環境整備は整ってきているようです。

日本国内だけではなく、実際に米国では、チャープス社がコオロギチップスこと「クリケットチップス」を発売させて人気が出ています。クリケットフラワー(コオロギの粉)は、栄養素として200キロカロリー当たりのタンパク質含有量を比較した場合、牛肉が22グラムなのに対して、コオロギは31グラムということで、知らない間に原材料として使用されはじめている。Uberを筆頭とした7社以上のユニコーン起業に投資をしているエンジェル投資家、ジェイソン・カラカニスも昆虫食ビジネスに投資をしようとしている?(もうした?)ということで、欧米で「生魚を食する」という文化が数十年かけて醸成したのと同等のことが起きているとのことなので、医療マニアとして健康という分野からも興味関心が高く、趣味ゴミ拾いとしてのプラスチックゴミ対策として、引き続き可能性を探ってみます。取り急ぎ、ゴミ処理能力としてのハチノスツヅリガの幼虫を調べて、必要ならば実験です。


でも、結局、いろいろと調べた結果、ハチノスツヅリガの幼虫は現在のところ爬虫類・魚介類の餌虫として養殖ビジネスがしっかりと成り立っているので、ビニール袋を食べることで栄養価の測定がしっかりと出来れば、食用にしなくても、魚に食べてもらって、その魚を人間が食べた方が効率がよさそうです。


ゴミでも、こんなにワクワクするビジネスがあるのですから、やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪

追記

静岡県浜松市で経営されている株式会社スフィロアクア https://www.spheroaqua.jp/ さんが、1997年創業で2017年に法人成して「エサ用昆虫の飼育用品販売」の専門ショップでいながら、自家繁殖場で繁殖させています。来週、静岡県に出張する予定があるので隙間時間を創って訪問しようとスケジュールと戦っています。


関連ブログ:ゴミが教えてくれることシリーズ

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その2:ゴミ拾いSNSアプリPIRIKAとゴミが教える消費者行動

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その5:ゴミビジネスーUber

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