• Kosuke Tsubota

ゴミが教えてくれること28:スウェーデンのゴミ輸入

今日もゴミ拾いが出来ました♪

一年通してやっていて思ったのは、月曜はゴミが多いということです。明日は、クリスマスイブなので、サンタのように大きなゴミ袋にして、年内のゴミ拾いの目標達成を狙います。今年、子供のプレゼントを購入するのに包装用紙に関してゴミのことを悩んでしまいましたが、やはり慣習に負けてしまって、包装用紙を気にしてしまいました。出来るものは、今後の片づけにも使用できるような専用の箱を購入してプレゼントしたので、少しは減らせたのですが、ゼロにできませんでした。ちなみに、ゴミ拾いSNSアプリPIRIKAによると、現在の私のゴミ拾いの数が14,310個、980リットルのゴミを拾いました。年のまとめに入ってきているので、今年ゴミが教えてくれたことで、ちょっと書いておきたいことをまとめておきます。


スウェーデン:リサイクル革命

ゴミ拾いをして、いろいろとゴミに関する起業のこと等を勉強していて、各国の状況も調べ始めていてビックリしました。

スウェーデンでは、家庭ごみのうち処理場に埋められるゴミが、1%以下になっているとのことです。目標すべき「廃棄物ゼロ」夢の数値に近づいているのです。では、スウェーデン人がゴミを出さないかというと、ゴミは出していて【その25:プラスチックを減らす起業家】で紹介させて頂いた日本人の平均のゴミ排出量である約396キロググラムよりも多いです。スウェーデン人は、毎年461キログラムのゴミを出しています。

この数値は、日本人と比べると多いですが、ヨーロッパの平均値である525キログラムよりも少ないです。スウェーデンでは、人一人ひとりのゴミの量を減らす努力もしていますが、国としてビジネスとして、すごく、イギリス、イタリア、ノルウェー、アイルランドのゴミを受け入れて、32カ所の廃棄物発電所(WTE:Waste-To-Energy)を使用してゴミをエネルギーに変換しています。

ゴミを引き受けているのは、ゴミの排出国からゴミの廃棄処理料が支払われるために、重要な貿易の商品となっています。実際に、Swedish Waste Managementのコミュニケーション・ディレクターであるアンナ=カーリン・グリプウェル氏はリリース文の中でも、「廃棄物は商品だ。単なる廃棄物ではなく、ビジネスなのだ」と述べています。グローバルなゴミビジネスです。アンナ=カーリン・グリプウェル氏は従来のゴミの廃棄方法に関しては過去のものと語っています。

今までの方法に関しては、「廃棄物を処理場に埋められたゴミが、メタンガスやその他の温室効果ガスが漏れ出すとすれば、もちろんそれは環境に良くない」と述べています。先ほどご紹介した廃棄物発電所(WTE:Waste-To-Energy)では、炉にゴミを投入して燃やし、その熱で発生させた水蒸気で発電機のタービンを回して発電します。作られた電気は、送電線路を経て、送電網から国中に供給されるようにしています。また、熱エネルギーに関してもムダがなく使われていて、燃焼による熱も、スウェーデンの厳しい冬に各家庭を温める、充実した地域暖房ネットワークに活用しています。

具体的な事例を紹介すると、スウェーデン南部の都市であるヘルシンボリ(人口132,989人)では、建設されたファボーナの廃棄物発電所(WTE:Waste-To-Energy)だけで、ヘルシンボリ(人口132,989人)の熱需要の40%を満たすことが出来る仕組みとなっています。本当にムダがありません。

国全体、スウェーデン全体(世帯数約418万世帯)で見ても、廃棄物発電所(WTE:Waste-To-Energy)で、約95万世帯に熱を提供していて、26万世帯に電力を供給しています。

スウェーデンの大手エネルギー企業、Oresundskraft社の広報担当、ゴラン・スコウグルンド氏の言葉を借りると「覚えておくべき数字があります。3トンの廃棄物は、1トンの燃料油に相当するエネルギーを発生するという数字です。廃棄物には、まだ多くのエネルギーが残っています。」とあります。

単純計算してみると、スウェーデンが年間200万トンの廃棄物を焼却していると、それによって約67万トンの燃料油に相当するエネルギーが生み出されていることになります。上記に記載した地域暖房ネットワークを廃棄物発電所(WTE:Waste-To-Energy)を使用しないで稼働させるには、それだけの燃料油を輸入する必要があるということです。ゴミを輸入することで、燃料を購入しなくてすむ上に、外貨を稼げるという素晴らしい仕組みです。

日本での状況を比較のために調べてみると、東京都環境局の調査によると、東京都内の再生可能エネルギーのうち約半分が廃棄物発電によって作られています。東京23区の清掃工場20か所すべてに発電設備があって、年間に約10億kWhを発電しています。この数値はピンときませんが、東京電力が関東全域で販売する電力量の3.5%に相当する規模ということで、一年間でゴミだけで関東の10日間の電力を創り上げています!

日本は、貿易黒字にはしていませんが、この電力発電によって、東京都は年間に60億円を売り上げているとのことです。ゴミの焼却もビジネスになります。


ゴミでも、こんなにワクワクするビジネスがあるのですから、やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪



関連ブログ

ゴミが教えてくれることシリーズ

その1:ゴミ拾い習慣

その2:ゴミ拾いSNSアプリPIRIKAとゴミが教える消費者行動

その3:ビジネス

その4:新しい視点

その5:ゴミビジネスーUber

その6:最近上場したゴミ回収会社

その7:ゴミ回収グローバル企業

その8:デザイン力が変えるゴミ

その9:メルカリはリサイクル企業

その10:海外展開リサイクルチェーン

その11:使えるものは使う

その12:アンティークになる

その13:リサイクルで難民支援

その14:くるま

その15:地球税

その16:ゴミオークション

その17:リサイクル3手法

その18:ゴミ関連アプリ

その19:プラスチックゴミ

その20:海洋プラスチックゴミ

その21:昆虫食とプラスチック

その22:プラスチックと起業家の戦い

その23:プラスチック代替の戦い国内編

その24:世界へ挑戦プラスチック代替戦

その25:プラスチックを減らす起業家

その26:ゴミから生まれる縁

その27:石灰石ペーパーに関して

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