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  • Kosuke Tsubota

ソーシャルビジネス白書刊行 日本の傭兵

最終更新: 2019年8月6日

2019年8月2日 ソーシャルビジネス白書2019が公開されました。

ソーシャルビジネス白書2019と記載されていますが、今回が0号、刊行号となります。約350社の社会起業と呼ばれる会社にコンタクトをして、131法人・団体からの回答をもって作成されました。私が設立お手伝いをさせて頂いた団体も、私が共同設立し、現在理事を勤めさせて頂いている法人も取り上げられています。ETIC社会起業塾で、一緒に研鑽してきた団体も多数取り上げられています。

回答が36%という状況の127法人の全収入額で、654億円しかない状況なので、単純計算しても全団体が答えたとしても約1800億円、まだまだ社会起業という業種の市場は未発達であるということが分かります。小さな政府を目指し、社会起業家に仕事を外注していくことで、財政回復をさせた政府もあるので、国家・都道府県・市区町村の方針によっては市場がまだまだ変化していくと考えられます。

そもそもソーシャルビジネスとは何でしょうか?ソーシャルビジネス白書では、ソーシャルビジネスそのものの定義について語られておりませんが、ソーシャルビジネス即ち社会起業とは、「【社会問題】を【解決】するために【事業】を起こしてきたもの」と定義づけられています。

個人的には、ビジネスそのものが、誰かの【困る】を解決するか、【願い】を叶える、【楽しみ】を提供する等であることを考えるとわざわざ【社会起業家】という名前があることが不思議です。しかしながら、わざわざ【ソーシャルビジネス】という名称が国内外で出ているということは、人一人ひとり単位もしくは、時間軸で現在、感じる【問題】や求める【解決】ではないものであるために、真綿で首を締めるように、いや、すい臓がんのように、気が付かない間に進行してしまっている、もしくは、起きてしまっている課題に対して取り組む必要があるためだと思っています。政治思想的には、大きな政府を運営する場合政府が対応する必要があるものを、小さな政府の場合外注しているために生まれているものだと考えられる。

平安時代末期を筆頭に、各国各時代に、軍隊を自国で持たずに傭兵に頼っていた時代には、傭兵がソーシャルビジネスに位置づけられる時代もあったと思っています。というのも、実際に黄巾の乱の後のように、略奪が横行している時代に、規律がある軍隊を創り鎮圧していくというものは、鎮圧したとしても、攻めて略奪という収入があった山賊等と比べて収入がありません。助けた方々は、自衛する手段も持てないぐらいの貧困層で、彼らから収益を得る方法はありません。そのためには、別の手段で収益を上げる方法を創らなければいけませんでした。これは、ソーシャルビジネス事業家の方々と同じです。実際に直接サービスを提供する方々から収益をあげる方法が困難なので、他の方法で収益をあげていきます。

そのため、このソーシャルビジネス白書2019は、日本史・世界史を筆頭とした歴史を鑑みながらみるととても勉強になります。実際にこのソーシャルビジネス白書に記載されている農林水産・食部門や教育・文化部門というものは、戦国時代に織田信長を筆頭とした戦国大名が大事にしていたもので、戦国時代の農林水産業の収穫量は上昇しています。そして、他国と交易黒字ができるような文化を創り上げていくことを目標としていました。そのように考えると、新しく刊行されたソーシャルビジネス白書でありますが、新しいというものではなく、歴史としてあまり語られてこなかっただけで、昔から存在するものだということが分かります。歴史は繰り返すとありますが、未来を予測するのにあたって、未来及び現在の社会課題がどのようなものがあり、どのような解決策が世の中に存在するのかということが分かる白書となっています。

また、外交的にも勉強になる白書で、最近の他国との外交では、戦国時代のような軍事力によるハードパワーではなく、政治思想家のジョセフ・ナイが文化や国の政治的魅力等の「ソフトパワー」が重要であると唱えているような形で、このソーシャルビジネスプレイヤーの方々は、ソフトパワーの担い手であると考えられます。また歴史的にも、1969年から年表は作成されており、この昭和ー平成ー令和と続く40年間のことが網羅されています。教育の問題や医療の問題等は、キレイに教育改革や医療改革に伴って、課題が生まれ解決策が生まれてきていることが見受けられますし、農林水産文化全ての面で、国内の人口推移や公害問題・政府の対応等のことと照らし合わせてみることが出来るので、是非ともいろいろな人に手に取って頂きたいものとなっています。

現在、自分自身が興味関心があるものもですが、興味関心がなかったとしてもこちらの白書をみることで、身近な課題が大きな問題に発展する可能性があることや、解決に乗り出している団体のことを知ることが出来る白書です。文字や数値データが好ましい人には物足りない部分があるかもしれませんが、デザインの力が使われていてどのような人にでも分かりやすく、みやすいようなものにデザイナーが工夫をこらしています。そして、分量ですがたった16ページに収められています。さっと読むことも出来るし、じっくりとフェルミ推定をしながらパズルのように考えることも出来るステキな出来栄えになっています。私としては、自分だけだと医療マニアだけに、医療を中心として農林水産・食、安全、教育、子ども等他分野をみてしまうので、是非とも他分野の方々と一緒に少しディスカッションをしながら読みたいものです。


ランチ会

もし、お時間がある方がいらっしゃいましたら、直近ですと私は8月14日11:30~13:30の間、両国か飯田橋だと時間がありますので、ランチをしながらお話しませんか?

ご検討し、ご一報連絡頂ければ嬉しいです。


やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪



ソーシャルビジネス白書2019:https://www.etic.or.jp/data/pdf/2019hakusho.pdf


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