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  • Kosuke Tsubota

フェンシングから学んだ起業魂

最終更新: 2019年6月21日


元フェンシング部の部員として、このフェンシングアジア選手権の快進撃は大変嬉しい限りです。私がフェンシングを実施していた時のフェンシングの日本国内の競技人口は6,000人。俗に言うマイナースポーツでした。当時24時間テレビで、タッキーこと滝沢翼にフェンシング部部員を演じてもらって、競技人口が増えるかと喜んでいましたが、全く反応がなくて寂しかった状況です。。実際に、どれぐらい少なかったかというとフェンシング部と比較される剣道部の剣道人口が65,000人、約10分の1の人口でした。今、日本フェンシング協会を引っ張っている太田雄貴会長はフェンシングの日本国内の競技人口を50,000人、剣道と同じぐらいの人数にしようとしています。(日本フェンシング協会アジア選手権大会2019 http://championship.fencing-jpn.jp/asian/ #突け心を


改めて数字でみてみると、フェンシングが強い学校でも、フェンシング部の部員数が学校一番であるということはないと思います。どうしても幼いころから親しみがあったり、テレビやアニメでみてきたりしたスポーツを部活として選ぶことが多いと思います。キャプテン翼がサッカー人口を増やしたり、スラムダンクがバスケットボール人口を増やしたり、最近では、碁やバレーボール、アメリカンフットボール等ありますが、そのようなインパクトはなかなかないのが現実です。実際にシャカリキ!という作品は人気が出ていますが、自転車人口はそこまで増えていないのが現実です。


改めてマイナースポーツというものは、世の中の人々が認知していないスポーツという商品そのものを魅力的に伝えて、学生時代という時間資産を費やしてもらうという営業活動を知らず知らずのうちにして、起業家スピリッツを育てられていたということを感じます。

極端な例でありますが、マイナースポーツを主題とした映画及びドラマとして「ウォーターボーイズ」という作品があります。今まで男性のシンクロナイズドスイミングがなかったものを、男性シンクロナイズドスイミング部を創っていってしまうというお話です。お話の盛り上がりになる課題ポイントは、全て起業の課題に置き換えることがあるといっても過言ではないと思います。


例えば

シンクロナイズドスイミングを男性がやるのか?(新規性)

そもそも可能なのか?(サービス提供者の人数が集まるのか?)

練習場所、コーチはいるのか?(設備投資は?)

それをみて楽しいレベルのものになるのか?(サービスクオリティがあるのか?)

などなど


フェンシングは、ウォーターボーイズ程の革新性はありませんが、日本国内に剣道という類似商品があります。オリンピック種目に選ばれているという強みはありますが、類似商品の方が認知度もイメージも授業等での取り上げられ方等認知力が大変高い宿敵であります。つまり、シェア率が高い大規模競合であります。そのシェアを奪うのに対して、日本がオリンピックでメダルをとったことがないのに、オリンピック種目であるといっても、差別化が測れない状況で当時はありました。そのような中、人気部活では全力でスポーツの練習に時間を割くことが出来たり、総務的業務をサポート部員に任せることが出来たりしている中、マイナースポーツは、リクルーティングから試合遠征費用等様々な役割を補いあっていきます。最近、流行りのティール組織というわけではないですが、各々が役割を持ちながら役割を越えて部のために補い合う活動をしてきていました。勝ち進むと嬉しい反面、資金が必要になっていきます。その上、スケジューリングだけじゃなく道具の整備等いろいろと雑務がどんどんと増えていきます。


これも起業と同じです。順調に物事が進んでいくと、資金が足りなくなっていきますし、人手が足りなくなっていきます。スケジュールが難しくなっていき、バックオフィス系の仕事が増えていき、お互いの業務がみえなくなっていったりします。部活動時代ではそこまでお金を意識していませんでしたが、お金も含めてマネジメント分野に関してはかなりの類似業務を実施していたと思われます。

私は、中学生時代12歳の時に友人の勧めで「剣道と違って、洗えるチャンバラ。臭い剣道と違うから、洗えるから」という言葉で、体験しました。差別化営業を受けて、ユーザーになってしまったのです。体験すると、今まで知っていた剣道というチャンバラと違って、片手で戦うチャンバラという新しいそして、難しいもので、明確に点数が分かって勝ち負けが明確化すっきりしていて面白くなって、何度か体験して入部してしまいました。ユーザーに体験して頂いて、体験した時に楽しかった出来事を話して頂いて、ゲームにはまっていくというキレイなユーザー体験から入会してしまいました。入会した後に、勧誘した友人は部活を辞めるという、人手の足らないベンチャー起業が退職する際に、入職者を勧誘してからじゃないと退職が出来ないというのと似たような状況でした。

マイナースポーツ体験者は、ベンチャー起業経営者と同じ経験を早くから体験しているので、起業家としてのトレーニングを知らず知らずのうちに練習してきた人だと思います。

学生時代の部活をそのように振り返ってみますと、サッカーや野球など、サービスやコンテンツの魅力で入部した方々も、部活内でのポジション争いや役割の明確化等で起業家として自分の強みをどのように生かし、弱みをどのように減らしていくのか?自分自身というサービスをどのように売り込んでいくのか?起業家として大切なものを体験していっていたと思います。

起業家になりたいと思った瞬間に、上記のように今まで知らない間に実施していたものが、全て起業家になるための練習だったと分かる場面があります。「万事塞翁が馬」という訳ではありませんが、起業というのは、実は難しいものではなくて、自分自身と結びついているものなのです。

だからこそ私は「起業したかった」と「いつか起業したい」と悔いの残る人生を創るのではなくて、実践していたことを活かして悔いのない人生を歩んで行っていただきたいと思っています。

と、まじめに書きましたが、一番うれしいことは、フェンシングのアジア選手権の大活躍です。おめでとう!日本フェンシング協会!

これからも応援し続けます!!

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