• Kosuke Tsubota

医師じゃないから書ける医局制度その10

医師じゃないから書ける医局制度シリーズ10までやってきました。

ちょっと、振り返りの行間がもったいないので、今回から過去ブログとのリンクは貼りますが、ブログ内に振り返りのページを創るのはやめます。下記に関連ブログとしてリンクをはっておきますので、関心があるところをお読みください。医局制度のメリット・デメリットが整理整頓出来たところで、メリットである専門医・医学博士に関して記載をさせて頂きます。

この必要性や求められる理由を理解しないことには、医局のメリットデメリットが形骸化してしまうからです。何で専門医を取得したいのでしょうか?理由としては、大まかに3点に分けられます。


1)臨床に自信を持つため

2)非常勤勤務(アルバイト)の給与があがるため

3)キャリア形成のため


多くの医師に、質問すると、1番以外のコメントを頂けますが、無意識の選択として1番にあります。

専門医を取得したために自分の臨床能力が一定以上を越えているという安心感を日常の勤務で感じられるのが大きなところです。2番・3番を答える方々が多いのですが、他に回答する理由をあげることができないため無理やり理由をあげているようです。医師の世界から一歩離れて社会的なところから考えると専門医になることによるメリットよりもデメリットが多いです。最近、医師よりも患者の発言の方が法律的に強くみられ、ただの医療の確率でしか過ぎないのに、医療ミスということになっていたり、医療事故ということになっていたりすることがあります。医療に関する裁判が増えてきています。ひどいことに、保険会社が治療期間が長すぎたのは適切な医療を提供していなかったということで、保険会社が医療機関を訴えることもあるので、医療に世界は波乱万丈です。

その波乱万丈な医療の世界で、訴えられ敗訴する事例をみてみると、専門医の資格を取得していると、専門医として医療知識を有しているのに、その知識を適正に活用していなかったという証明を検事にされることが多いようです。これだけ記載すると、専門医の資格を持つ方がリスクがあるように感じられますが、人間は自分自身のリスクに関しては軽視してしまう傾向があります。そして、医師一人ひとりが責任をもって患者さんの「診断」をしなければならない、重い責任を背負わされている世界では、専門医の資格を取得して、自分自身の診断の質を担保することの方が優先度が高く専門医を取得しているとみえます。

また、専門医以外でも、医師を筆頭とした医療従事者が民間資格や研修受領証などを好む理由としては、患者さんのためにという気持ちが全面にでていますが、それよりも患者さんのためにも、自分が間違った知識で間違った未来を創らないように研鑽しているようです。ちなみに資格ですが、現在は随分と整理整頓されてきていまして、資格の順番はこのようになっています。


医師→登録医→認定医→専門医→指導医


医療関係者以外では、他に混合しやすい資格として指定医という資格があります。

この指定医ですが、厚生労働省が精神保健及び精神障害者福祉に関する法律第18条の法律で精神保健指定医として決めていたり、各都道府県から難病医療費助成制度に関する指定医として難病指定医が決められていたりしています。こちらは完全に先ほどの段階とは異なった資格となります。他にもあまり耳にする資格で、上級医や管理医などいろいろありますが、法律で定められていたり、全くの民間資格になっていたりします。

余談として、話が外れますが、医師が資格を取得しているかどうかは、フルネームがわかっていると、厚生労働省のホームページの医師等資格確認検索で確認することができます。

もし主治医の名前がみあたらなかったとしても、医療機関の中では、旧姓で働いていることなどが許されたりしますので、名前がなかったとしてもあまり不審がらないであげてください。その一方でたまに資格の確認が出来ていない偽医者ニュースは定期的にでてきますので、調べることも重要です。

話を専門医の話に戻しますと、医局を卒業するというか、辞めることを脱局すると言いますが、「専門医を取得するまでは、医局に所属します。」という言葉があるように、だいたい専門医は、大学卒業後6年から10年目で取得される方々が多いです。5年以内に取得している医師も存在しますが、その方々は、臨床経験にも恵まれ、指導医にも恵まれ、そして能力が高い優秀な医師で、早いといわれる世界です。

専門医のことばかり書いていましたが、最後に医学博士に関して記載いたします。医学博士を取得するためには、大学院に入学し、博士課程を修了しないといけないものです。昔は、子供が生まれると子供の未来のことを話すのに、「末は、博士か大臣か」と言われたものですが、その「博士」に該当します。医学部卒業者は、修士課程と言われる博士前期課程を修了しているので、博士後期課程といわれる完全な「博士課程」が修了し、論文が無事に受領されれば、医学博士になります。その大学院生が、医局の一番の下っ端であって、研究のために臨床にでなければならなく、しかし身分が学生という大学院生であるために給料が出ず、今話題になっている無給医問題に関係してきます。

医局選びの際に、将来自分が大学院生になって研究することを意識していなく、興味関心がある研究テーマと所属医局の相性が悪いこと等があります。医師のキャリアから考える医局選びというサービスも今後求められるサービスかと思います。


やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪


関連ブログ

医師じゃないから書ける医局制度その1:医局とは

医師じゃないから書ける医局制度その2:人事業務での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その3:勤務管理での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その4:医局の所属

医師じゃないから書ける医局制度その5:医局の構成

医師じゃないから書ける医局制度その6:医局の構成関連病院に関して

医師じゃないから書ける医局制度その7:医局に医師が集まる理由

医師じゃないから書ける医局制度その8:医局のメリット

医師じゃないから書ける医局制度その9:医局のデメリット



参照

医師等資格確認検索:https://licenseif.mhlw.go.jp/search_isei/jsp/top.jsp

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