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  • Kosuke Tsubota

医師じゃないから書ける医局制度その11

医師じゃないから書けると書いていますが、実は違うかもしれません。

医療業界に身を置いていないから書けるのかもしれません。製薬メーカーの優秀なMRさんは知っている情報ですし、優秀な彼らは常に情報収集をしています。そして、新人MRさんは、知りたがっている情報です。最近では、人材紹介会社さんやリクルートサービスを実施している会社も情報を求めています。ということで、好きに記載致します。

そして一応、断っておきますが、私の肉親に医局に所属している人間、退局した人間、脱局した人間、そして医局運営をしている人間などレパートリーが多くおりますが、彼らとは全く関係ないので、お断りしておきます。逆に彼らから怒られるかもしれないぐらいです。

さて、今回医師じゃないからかける医局制度その11では、医局ってどうやって選ばれているの?を記載致します。

病院附属の看護学校のように、比較的自動供給的に看護師の採用が自然と実施出来る、あふれ出る泉のような方法とは違って、医局も採用を実施しないといけないものです。医局が選ばれる理由としては、大まかにまとめると下記7つにまとめられます。


1)地元(実家との距離・実家との関係性など)

2)母校(先輩や恩師・教員や同期など)

3)キャリア形成(留学先や研究費・症例数や関連病院など)

4)興味関心(診療科の中でも特に専門分野・研究など)

5)福利厚生(研究の自由度・教育体制の整備や医師の数など)

6)人間関係(他大学から入局した際の差別、體育會的雰囲気など)

7)上司(教授や構成医局員など)


1)地元(実家との距離・実家との関係性など)

昨今の就職活動では、実家との距離の重要性があがってきていたり、Uターンを促すような活動を各都道府県が実施しているために実家の近くになるように推奨していることが多いです。

しかし、それ以上に「医者の子供は医者になる。」と言われることの要因があります。というのは、家業として医業を営んでいて、医師の資格がないと医療法人や医療機関の経営者になれなく、家業を引き継げない関係から実家との距離を考えて医局を選ぶ医師が多いのも事実です。また、その実家が懇意にしている医局や親の出身医局という関係性から医局を選ぶ場合があります。この親が医者だから医者になるというのは、親の七光りと一般的に呼ばれるようですが、親が医者であるために、医学部を目指さなければならないという職業選択の自由がないことと、自分の興味関心分野と異なる分野を学ばなければならないということは、かなりのストレスがあります。また、親の世代と比べて医師の収入は約二分の一もしくは三分の二になっていて、医師の給与が下がっている状況です。

診療をすればするだけ、収入になっていた時代、医療機関の経営が簡単であったり、メリットが多かったりする時代と今は違います。実際に東京大学医学部(理Ⅲ)出身の人々が、外資系コンサルタント会社に就職して、早々に高収入を得るような就職をしていることを考えるとそもそも外資系コンサルタントという短期間で高収入を得る選択肢を選ばずに、医師を選んでいるだけで、頭が下がりますし、その地域の人口減少のことや、高齢化のこと等を考えていくと、地域の医療を護るということを決心して家業を継ぐ医師には頭どころか腰まで私は下がり尊敬します。いや、個人的に家業を継ぐ人々には全員頭がさがります。

一方そこまで比較して考えずに、無意識に使命感から親の医療機関を継ぐと考えている医師に関しては、親からしっかりと医師としての手技や考え方、そして地域の方々の健康という財産を引き継いで頂いて、引き継げず変更が求められる医療機関の経営分野に関する部分に関しては応援・協力したいという気持ちでいっぱいです。

親の七光りで生きていけるほど簡単な時代になっていません。話が脱線しました、ちなみに、どれぐらい親が医師の医師がいるかというと、「医者ムラの真実 榎木 英介 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2013/10/12」によると「親が医者である者の割合は28%。(中略)世の中に医者は30万人弱しかないことをかんがえれば、28%というのはかなり多い。

厚生労働省の職業分類によれば、今日本には1万7209種類の職業があるという。医者はそのなかの一つにすぎないわけだから、それを考えると、家族に何人も医者がいるというのは、日本の平均からいって逸脱している。」と書かれています。

医療機関が地域の健康を守っているという現状及び医療というものがドメスティックなビジネスであるために、医師の進路を考える際に地元ということや実家ということを意識されているようです。ちなみに2017年に38年ぶりに新しく医学部が千葉県で国際医療福祉大学に開設されました。千葉県という地元性はありますが、千葉県とのつながりが少ないため、このような大学は医局員を集めるのに、今後地元という特性を生かすことを考えていかなければいけない状況になっています。

現在は、多くが東京大学医学部もしくは慶應義塾大学医学部から医局が成り立っていますが、それは「大学教授」を筆頭とした大学医局の役職が、全国に81大学しかないので、新しくポストができたということで、国際医療福祉大学医学部にゴールドラッシュのように人が異動したのであって、今後はどのようになっていくのか楽しみです。医局選びの理由1つで、かなり長くなりましたので、他の6つに関しては、明日記載させて頂きます。


医局選びで地元が重要視されていることは、否定できない事実なので、医局が医療機関の引継ぎや終わらせ方のサポートをしてあげる、もしくは外部機関と連携してそのようなサポートを実施するという時代がきているのかもしれません。

やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪


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医師じゃないから書ける医局制度その1:医局とは

医師じゃないから書ける医局制度その2:人事業務での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その3:勤務管理での問題点

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医師じゃないから書ける医局制度その5:医局の構成

医師じゃないから書ける医局制度その6:医局の構成関連病院に関して

医師じゃないから書ける医局制度その7:医局に医師が集まる理由

医師じゃないから書ける医局制度その8:医局のメリット

医師じゃないから書ける医局制度その9:医局のデメリット

医師じゃないから書ける医局制度その10:専門医取得したいの?


参照

国際医療福祉大学医学部: https://narita.iuhw.ac.jp/gakubu/igakubu/index.html