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医師じゃないから書ける医局制度その12

今回は続きなので、すぐに本題に入ります。

さて、「医師じゃないから書ける医局制度その11」の続きです。テーマは、引き続き医局が選ばれる理由に関してです。どのようにして医局を選択しているのかを理由を分類して解説しています。


医局が選ばれる理由としては、大まかにまとめると下記7つにまとめられます。

1)地元(実家との距離や関係性など)

2)母校(先輩や恩師・教員や同期など)

3)キャリア形成(留学先や研究費・症例数や関連病院など)

4)興味関心(診療科の中でも特に専門分野・研究など)

5)福利厚生(研究の自由度・教育体制の整備や医師の数など)

6)人間関係(他大学から入局した際の差別、體育會的雰囲気など)

7)上司(教授や構成医局員など)


先日のブログ「医師じゃないから書ける医局制度その11」では、1番の地元に関すること、実家・家業との関係性や影響力の解説しかできなかったので、引き続き解説を続けていきます。

尚、この順番ですが基本的に現在選ばれている傾向の優先順位として記載しています。正直なところ、7番の上司は、統計学的にも人生の幸福への影響度として最も高いものなので、優先順位を上げる必要がありますし、特に教授によって同じ医局でも雰囲気が急に変わりますので、教授ほど重要性が高いものはありませんが、医局を選択しなければいけない時期に、自分の専門分野として考えている学会に出席して検討してみたり、母校の教授と他校の教授を比較してみたり、論文や研究費のレベルを比較してみたりすることは、ほとんどありません。実施している医師はおりますが、そこまで自分の人生を考え抜いて医局を選んでいる医師はほんの一握りです。

そのために、医学部の進学費用を出してくれている実家や奨学金を出してくれている都道府県等の地元の意向が強くなるので、1番地元を優先度を高く書きました。実際には、違うという医師も多いと思いますが、実家の家業というものは、医学部を選択した時点で、無意識的なバイアスになっている傾向が多く、親と異なる診療科を選択したとしても、実家に戻った際に親とは異なる診療科も診察できるというようにしている医師が多いです。その次に医局選択の際に影響があるのが、2番母校です。正直、先輩後輩関係を、6番の人間関係に分類するか悩んだのですが、先輩後輩関係というのは、大学時代に刷り込まれた関係性の影響力が高いこと、特に10代後半という未成年時代からの関係性は色濃いので、2番母校に分類をさせて頂きました。

医学部において、母校というものは、大変影響力が高いものになります。霞が関において、東京大学の出身ゼミがどこなのか?や、商社や銀行等での学閥と似たようなものですが、それよりも色濃いものがあります。理由は単純明快で、多くの大学では学生を教え子として育てるというよりも、授業を行っていますが、医学部では自分自身の将来の同僚として育てています。医学部は大学ですが、文部科学省が制定する教育基本法の大学としての定義「第七条 大学は、学術の中心として、高い教養と専門的能力を培うとともに、深く真理を探究して新たな知見を創造し、これらの成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。 2 大学については、自主性、自律性

その他の大学における教育及び研究の特性が尊重されなければならない。」よりも、学校教育法での専門学校・専修学校の定義「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、又は教養の向上を図る」 に近いです。簡単に言うと「学問よりも、職業訓練」という要素が強い学部になります。少し私事の話で、話を脱線しますが、医学部に進学するのか悩んでいた際に(悩んでいた理由は、ブログ「医療マンガの始まり」で書きましたが、漫画ブラックジャックによろしくの研修医の非人道的な働きが卒業後に待っていること等です。)慶應義塾大学看護医療学部が新設されると聞いて、自分が何で医療の道に興味関心があるのか進学を考えなおした際に、看護師の免許は、看護大学、看護短期大学、看護専門学校と複数の教育機関で教育を受けることで取得できることが気になりました。

自分の進路即ち人生に関係することなので、定義を調べていたところ学校教育法で大学の定義と専修学校の定義にたどり着きました。そして、自分は大学で看護学を学ぶということにして進学したのですが、医学部は逆に専門学校というものが存在しないために、大学が職業訓練学校、専門学校化していることを、総合大学で医学部とも交流がある看護学部だったために体感しました。特に医学部と看護学部で教員が重複していて、総合大学のために他学部の授業も取得することが出来たので、医学部の教員と他学部の教員での教育に関しての捉え方の差というのを実感しました、また、話をすることが可能な教員には、自分の疑問をぶつけさせて頂いたところ、医学部の教員は職業訓練校という意味での教育と捉えている医師が多いとコメントを頂戴いたしました。

今、思うと大変恐れ知らずですが、十代の知的好奇心は何でも聞けました。そして、医学部の教育の学会である一般社団法人日本医学教育学会にも、学生ながら参加させて頂き先生方に質問させて頂いたところ、大学の定義を意識して教育されている先生は日本国内にはいらっしゃいませんでした。


(つづく)


やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪

関連ブログ

医師じゃないから書ける医局制度その1:医局とは

医師じゃないから書ける医局制度その2:人事業務での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その3:勤務管理での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その4:医局の所属

医師じゃないから書ける医局制度その5:医局の構成

医師じゃないから書ける医局制度その6:医局の構成関連病院に関して

医師じゃないから書ける医局制度その7:医局に医師が集まる理由

医師じゃないから書ける医局制度その8:医局のメリット

医師じゃないから書ける医局制度その9:医局のデメリット

医師じゃないから書ける医局制度その10:専門医取得したいの?

医師じゃないから書ける医局制度その11:医局の選ばれ方その1


参照

文部科学省教育基本法: http://www.mext.go.jp/b_menu/houan/an/06042712/003.htm

文部科学省学校教育法: http://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/kitei/reiki_honbun/w002RG00000944.html#e000001467

一般社団法人医学教育学会: http://jsme.umin.ac.jp/