• Kosuke Tsubota

医師じゃないから書ける医局制度その16

昨日、プロeスポーツ選手育成機関に見学に行ってきました。

eスポーツと医療に関する仕事に関わらせて頂いたお陰で改めて、医療業界の深みと歴史を体感しました。eスポーツに関することは、今度改めてブログに記載します。新しいものを体感してきたところで、改めて今まで記載してきた医局制度に関してのことで、医局が選ばれる理由というテーマを簡単に振り返ります。

医局が選ばれる理由としては、大まかにまとめると下記7つにまとめられます。

1)地元(実家との距離や関係性など)

→「医師じゃないから書ける医局制度その11:医局の選ばれる理由:地元」にて記載。

2)母校(先輩や恩師・教員や同期など)

→「医師じゃないから書ける医局制度その12:医局の選ばれる理由:母校」、「医師じゃないから書ける医局制度その13:医局の選ばれる理由:母校と部活」にて記載。

3)キャリア形成(留学先や研究費・症例数や関連病院など)

医師じゃないから書ける医局制度その14:医局の選ばれる理由:キャリア形成」にて記載。

4)興味関心(診療科の中でも特に専門分野・研究など)

医師じゃないから書ける医局制度その15:医局の選ばれる理由:興味関心」にて記載。

5)福利厚生(研究の自由度・教育体制の整備や医師の数など)

6)人間関係(他大学から入局した際の差別、體育會的雰囲気など)

7)上司(教授や構成医局員など)


やっと折り返してきました医局が選ばれる理由「5番福利厚生」に関して、留学なども福利厚生に該当してくるので、3番のキャリア形成にカテゴライズするか悩みましたが、教育体制や当直の回数、産休育休制度など一般企業でも福利厚生にカテゴライズされるものなので、独立させました。

福利厚生を考える上で、医局を選択する時に気にされるのが、手術等の手技に関する教育体制がどのようになっているものか?です。2000年代に研修医の過労死問題が取り上げられました。それによって、研修医の労働環境整備等がされるようになってきて、やっと福利厚生というものがうまれてきました。しかしながら、未だに整備はしきれていません。それで取り上げられたのが、今まで軽視されてきました、無給医問題です。無給医問題が話題になってきてから重要視されるようになってきたのが、医局の構成員で大学院生の肩書になった際に、無給で働かされうことはないか?

医局の仕事がどれぐらいあるのか?等です。また、女性の医学部入学差別問題などでとりあげられられる前から、増えてきている女性医師に関することから興味関心が高まってきているのが産休育休制度等を医局が意識しているのか?結婚や出産というライフイベントを医局が好意的にみているのか?好意的にみていたとしても、それが表面的になっているのではないか?という点です。表面的になっているのは、分かりやすくいうと、ひと昔前、1972年に男女平等雇用機会均等法が制定されたばかりの際に、女性社員に対してウェルカムとしていながら、出産や結婚になったとたんに、重要な仕事に関わらせ亡くなったり、辞めて欲しいという雰囲気をかもしだしたりという状況です。

1991年に制定された「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(平成3年法律第76号)(通称:育児介護休業法)」は、そのような雰囲気を打破するためにも期待されていました。もう40年以上も経過する男女平等雇用機会ですが、医師の世界では未だに半世紀前の文化が残っていて、外科医が女性医師は結局、出産や育児で現場を離れてしまい、手術の感覚を忘れて教えなおさなければならないというように捉えて、若手女性医師に手術を教えることを消極的にしかしないということがあります。本当なの?と思われるかもしれませんが、私事ですが、私の嫁は女性医師をしておりますが、第一子を妊娠した時に、上司より(現在、独立開業しています。)「出産している暇ないぞ。」という言葉がけを筆頭に、上記に似たような待遇を経験しています。

妊娠期のホルモンバランスが悪い時に職場でそのような状況だったので、家庭内の状況は、いろいろありました。また、「早く復職しないと居場所がなくなる」的な言葉も頂きまして、第一子の際は3か月から保育園に預けて復帰したところ、当時の病院長より当直しないことを否定し、「男女平等で働く意味をしっているか?」と連絡が来るレベルでした。生後1年以内で乳児期に当直を義務付けるのは法律違反であるし、病院が持っている就業規則違反でもあって、パワーハラスメントで訴訟されたら負ける時代に、法律と経営のことを存じていない病院長が未だに存在していました。一世代前の話かと思われる思い出話ですが、これはまだ数年前のお話です。

上記のようなことを、今までは一人ひとりの女医がガマンしていた時代でしたが、女性医師が医師全体の20%を超えるようになってきて人手が足りなく現場が困ってきたことと、ソーシャルネットワークサービス等で女性医師同士で大変な状況の情報交換がスムーズに出来るようになってきたことなどから、変化してきてきました。そのために、女性医学生時代から、女性医師に医局の雰囲気や産休育休制度等のことを質問したり講演会や情報交換会を開いたりするような状況に最近ではなってきました。ただ、変化というのは難しく、医局としては変化を起こしたいが、今までの文化というもの、体制というものをどのように変化すればいいのか分からなく困っている医局も増えてきています。

そこをサポートするビジネスも必要です。

やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪


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医師じゃないから書ける医局制度その1:医局とは

医師じゃないから書ける医局制度その2:人事業務での問題点

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医師じゃないから書ける医局制度その11:医局の選ばれる理由:地元

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医師じゃないから書ける医局制度その14:医局の選ばれる理由:キャリア形成

医師じゃないから書ける医局制度その15:医局の選ばれる理由:興味関心

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