• Kosuke Tsubota

医師じゃないから書ける医局制度その24

うつ病に関するニュースが最近話題になっています。

きっかけは、アリアナ・グランデが現在、世界ツアー「スウィートナー・ツアー」を実施してしている中、欧州ベルギーでの8月30日のイベントキャンセルの原因をうつ症状と告白したからです。「愛すべきみんなへ 正直に話す時が来ました。ここ最近、私の不安状態とうつ症状がひどいです。ずっと頑張ってかくしてきたけど、厳しいです。(注:坪田康佑翻訳)」と始まるツイートは、心に響きます。

アリアナ・グランデだけじゃなく、今年2019年3月にはジャスティン・ビーバーもうつ病のことを告白していて、昨日2019年9月3日に現在の症状に関することをインスタグラムにて文章を投稿しています。


日本では、ネプチューンの名倉潤さんのことが話題になっていますが、アジアでも韓国のアイドルグループ少女時代のテヨンのうつ病を今年2019年6月に発表、同じく韓国のアイドルグループTWICEのミナ(日本人)の不安障害をアリアナ・グランデの発表の数日前、2019年8月27日に事務所の記者会見で発表しています。


医師はうつ病になりやすい。

医師はうつ病になりやすい職業で、医師に関するうつ病の研究はすすんでいます。 米国医師会雑誌Journal of the American Medical Association、JAMAに掲載された米国ブリガム・アンド・ウィメンズ病院Brigham and Women's Hospitalと米国ハーバード大学医学部Harvard Medical Schoolのダグラス・マタDouglas Mata医師が実施した調査によると若手医師の1万7560人中5000人近くが、うつ症状になっていたとしています。データだけみると約29%がうつ症状という怖い研究があります。また、今年2019年5月27日には、オンライン版ですが、「Annals of Internal Medicine」でシンガポール国立大学National University of Singapore のJoel Goh医師達が医師のストレス等でうつ症状(燃え尽き症候群)になっていることで、不十分な医療ケアや医療過誤訴訟等で、医療費を約5400億円の増加しているという研究までされています。それぐらい、医師はうつ病になるやすい職業です。実際に、私が大学生時に精神科病棟での病院実習をしている際に入院している患者さんで某大学医学部精神科学教室元教授という方もいらっしゃいました。

医局はうつ病に厳しい

会社では、社員のストレスチェックが義務化され、うつ病対策等が行われていますが、こんなにもうつ病になりやすい職業である医師の組織である医局では、全くストレスチェックどころか対策をしていないのが現状です。予防がされていないだけなら、まだ対応しきっていないのだなと少しだけ好意的にみることも可能ですが、社会保障としての整備は全くされていないです。例えば、医局の人事異動で勤務先がころころ変わってしまった場合、在職中じゃない時にうつ病が発症すると被保険者期間が継続1年以上ないと受給できないのですが、それが満たされていない状況になったり、大学院生として医局員の仕事をしていると在職としてみなされずに傷病手当が申請できなかったり、それだけではなく労災補償も受けられなかったりします。これが、うつ病になりにくい職業であるならばいいのですが、残念なことにうつ病になりやすい職業です。そして、そこのリスクを運営者も所属者も理解しているならば、まだ運営側でサポートすることが出来たり、配慮出来たりするのですが、全くといってもいいほど興味関心もなく、弱肉強食の世界です。病気になって働けなくなったならば、それで消えていく。消えていくから問題が顕在化されず、何も変わらない。勝者だけが生き残るので、生き残りだけでルールをつくっていくので、いつまでもいつまでも変わらないという状況です。

行政側も医局制度を職業安定法として、活用してきて背景があるので、考慮してあげることをしてあげてもいいと思うのですが、それもない状況です。人事サポート関連のベンチャーが増えてきて、上場も果たしてきているので、医局にも恩恵を受けられることを願います。

その前に法律と医局という文化のギャップの壁が立ちはだかるでしょう。そこをサポートするビジネスも必要です。

やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪


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