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  • Kosuke Tsubota

医師じゃないから書ける医局制度その5

最終更新: 2019年8月20日

予想以上に反応を頂けているので、ちょっと書き続けてみます。

今まで、医師じゃないから書ける医局制度はその1からその4まで記載してきました。簡単に下記にまとめます。

医師じゃないから書ける医局制度その1」 では、 医局というのは、大学の診療科別の組織もしくは集団。その集団に所属する医師の教育や人材派遣機能などの人事権を持つが、雇用関係などは存在しない。そのために、産休育休制度が活用出来ない、保育園に入りにくく職場復帰しにくいなどの問題が生まれる」ことを書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その2」では、「医局が人事業務を担っているのに重要な3点、業務内容・給料・職場環境を把握していない」ことを書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その3」では、「人事を担う医局が、人事業務の基礎、賃金三帳簿の一つ出勤簿を把握していない。医師の出退勤状況を把握していない。そしてその必要性に関して」を書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その4」では、「医局は、どこにあるのか、病院毎なのか大学毎なのか等」を書きました。

今回の医師じゃないからかける医局制度その5では、医局の構成に関して記載致します。医局が封建主義だということを世の中に知らせたものは、1963年に山崎豊子さんが執筆された「白い巨塔」があげられます。1966年に映画化(田宮二郎主演作品)、1967年にテレビドラマ化、以後1978年、1990年、2003年(唐沢寿明主演作品)、2007年(韓国にて)、今年2019年(岡田准一主演作品)と50年以上経過しても映像化され続け、去年2018年から今年2019年にかけては漫画化までされている名作です。

それが一番わかりやすいのですが、簡単に記載します。

直轄である医局がある大学病院内と、外病院と一般的に医師が話す関連病院とでは、組織形態が異なりますが、まずは、大学病院を記載します。


大学病院

教授:白い巨塔のトップ。医局の最高運営責任者。但し、教授という肩書の上に「特任」、「名誉」などの名称がついて、まるで企業の取締役会のような形態に見受けられるが、全くの肩書職で下記に分類される。

主任教授:教授中の教授。白い巨塔の完全なるトップ。医局の最高運営責任者。

特任教授:医局内、もしくは病院内で特別な任務を得た教授。例えば、医療制度が大きく変化し、医療安全の取組み等をしなければいけなくなった際に、病院から医療安全委員会の設立から、病院内スタッフへの研修など特別な任務を担った場合、規模が大きかったり、病院内政治の関係で教授という肩書が必要な際に教授として任命される。教授の必要がない場合は、委員長という肩書等で実施されることがある。医局内での特任教授の場合は、医局内で独立した研究費や寄付金で研究しなければいけなくなった際に、使用されることが多い。

また、研究を実施するために特許や特殊技能を持った医師等が就任する場合もある。その一方で、ただの名誉職として使用されることもあり、半ばボランティアのような形で大学に籍を置き活動してもらうために任命されることもある。

名誉教授:定年退職になった、先代の教授等が名誉職として肩書を得る。

客員教授:他国や他大学の教授に、医局内で教育や研究、支援や交換留学等をするために用いられることが多い肩書き。

診療教授or臨床教授:大学や病院、医局によって名称は異なるが、医局が持つ3機能「1教育」「2研究」「3臨床」の内、3番目の臨床分野、病院や病棟においての責任者。

研究教授:医局が持つ3機能「1教育」「2研究」「3臨床」の内、2番目の研究分野においての責任者。

教育教授:医局が持つ3機能「1教育」「2研究」「3臨床」の内、1番目の医局員の教育においての責任者。


准教授:社長に対して副社長のような位置づけの役職。教授の次ぐ役職。2007年3月より前までは、「助教授」と呼ばれていた役職。名称が異なった理由は、法律的な理由、外的因子で、学校教育法第58条7項に定義されていた助教授の名称定義が変更され、第92条7項で准教授に名称定義され変更されたために名称が変わった。

尚、文部科学省の大学設置基準によっても定義が変更されたために、名称が変わった。また准教授も、上記教授同様に、特任准教授、客員准教授がある。多くが、文部科学省の大学設置基準の教授職に該当しない人が、この肩書を用いられる。


講師:教授・准教授に次ぐ役職。教育機関・研究機関として存在する役職。専任講師と兼任講師という二つの肩書があるが、専任講師は常勤職員。兼任講師は非常勤職員(非常勤講師)という位置づけに該当する。また、講師も教授や准教授同様に、特任講師、客員講師がある。尚、予備校やセミナー等で講演する人のことを講師と呼ぶことはあるが、肩書ではなく、講演する人という意味で用いられている。

私事ですが、医学部ではないですが、大学で教育、即ち授業を実施するために、非常勤でしたので、客員講師という肩書を頂き、慶應義塾大学と群馬医療福祉大学等で教えていました。客員准教授になるためには、文部科学省の大学設置基準が定義する准教授職を各大学が細分化して各大学の定義を持っているのですが、私は修士課程までしか持っていなかったことと教育実績が不足していたことから、客員准教授にはなれませんでした。また、専門学校で教えていた際には、大学設置基準がありませんので、細かな肩書に定義がなく教員という肩書でした。

助教:2007年に助教授から准教授というように、名称が異なったために、助教授と最近間違えられやすい肩書。また、2007年から正式に導入された役職であり、教授、准教授、講師に次ぐ役職。助教も上記役職同様に、特任助教、客員助教がある。

医局員:常勤医・非常勤医で構成される。また、一部では助手という肩書が医局員役職内の上位役職として存在する。

大学院生:主に医師は、医師免許取得するのにあたり、修士課程まで修了しているとされているため、博士課程を取得するための立場。多くが医師免許を持ち、臨床研究等を実施している。

専門研修医:一般的に後期研修医と呼ばれる入局2年以内の医局員。まだ診療専門科として研修期間にあるために、このように呼ばれる。

医局の運営にあたって、大学院生という「学生」という存在がいるために、今まで無給医問題などが生じてきていました。最近、人事関連のベンチャー企業の活躍が増えていますが、医局に特化したビジネスを創ることも可能です。

やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪


関連ブログ

医師じゃないから書ける医局制度その1:医局とは

医師じゃないから書ける医局制度その2:人事業務での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その3:勤務管理での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その4:医局の所属

医師じゃないから書ける医局制度その5:医局の構成

医師じゃないから書ける医局制度その6:医局の構成関連病院に関して

医師じゃないから書ける医局制度その7:医局に医師が集まる理由

医師じゃないから書ける医局制度その8:医局のメリット

参照

文部科学省: http://www.mext.go.jp/

学校教育法(URLが長いので直接リンク、文部科学省内URL)

大学設置基準(URLが長いので直接リンク、文部科学省内URL)