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  • Kosuke Tsubota

医師じゃないから書ける医局制度その9

医局(いきょく)という言葉の響き、実は私は大好きです。

理由は単純なもので、学生時代に所属していたサークルの名前が「ヰ局(ゐきょく)」と響きが似ているからです。何をしているサークルかというと、文化祭を筆頭とした大学を使用したイベントを実施するサークルです。私自身は、文化祭実行委員に所属したつもりだったのですが、文化祭が二つある欲張りなサークルで、いろいろなイベントがある大学だったので、知らない間に所属していました。最初は、何のことか分からなかったのですが、気が付いたら所属していました。

ちなみに、医師になった諸先輩方からお話を聞くと、昔の医師が医局に所属した感覚というのは、学生時代の私のように先輩から誘われて気が付いたら所属していた。という形とのことですので、私の年代ではなかなか無い体験を致しました。

今日まで、約一週間医局のことを書き続けてきました前回が医局のメリットを記載していたので、今回はその反対「医局のデメリット」をテーマに記載していきます。医局のデメリットに関してはいろいろと書かれていることが多いですが、そこがどこが記載しているのか?誰が記載しているのか?というものを理解しておかないと振り回される情報です。

学会関連は医局に関して好意的な文章を記載しているのに対して、それ以外の医師の集まりは、回りくどく医局に関してはデメリットを記載していますが、各団体のメリットのために記載していることが多いので、そこは一意見だととらえることがいいです。例えば、日本医師会が開業医の集まり、つまり経営者の集まりだということは有名な事実です。一方、労働者としての勤務医の団体は、日本医療労働組合連合会を筆頭に全国医師連盟全国医師ユニオン等、医師の意見を束ねているからではなく、各団体の特色バイアスをしっかりとした方がいいです。

振り返り

さて、過去の文章の振返りです。

医師じゃないから書ける医局制度その1」 では、 医局は、大学の診療科別集団。その集団に所属する医師の教育や人材異動機能などの人事権を持つが、雇用関係などは存在しない。そのために、産休育休制度が活用出来ない、保育園に入りにくく職場復帰しにくいなどの問題が生まれる」ことを書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その2」では、「医局が人事業務を担っているのに重要な3点、業務内容・給料・職場環境を把握していない」ことを書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その3」では、「人事を担う医局が、人事業務の基礎、賃金三帳簿の一つ出勤簿を把握していない。医師の出退勤状況を把握していない。そしてその必要性に関して」を書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その4」では、「医局は、どこにあるのか、病院毎なのか大学毎なのか等」を書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その5」では、「医局の構成に関して、大学病院内の役職に関して」を書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その6」では、「医局の構成、関連病に関して」を書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その7」では、「何で医局に医師は集まるの?」を書きました。

医師じゃないから書ける医局制度その8」では、「本当のメリット」を書きました。


医局のデメリット

前回のメリットの際に引用しましたが、 2019年3月26日の日経メディカルによるレポート、シリーズ◎何でもPros Cons【医局に所属すべき?】 「医局に所属しなくてもいい」が7割超 医局が無意味である的な記事でありますので、まずは、ここに記載されているデメリットを紹介させて頂いた後で、私が感じるデメリットを紹介致します。

しかしながら、引用するために丁寧に回答者の属性などをみていたのですが、医局制度が骨抜きにされたという2004年に変更された臨床研修制度が変わる前の医師が答えていることが多いので、どこまで信じていいのか分からないという現状です。

そのデメリットですが、ご紹介させて頂いたページから下記抜粋致します。

医局に属していたが、結局メリットは何もなかった。(40代病院勤務医、一般内科) 従来の医局は弊害の方が多い。根本的に見直すべき時代。(40代病院勤務医、一般内科)

実力があればどこにも所属せずに生きていける。(50代病院勤務医、消化器外科) 専門医取得後は所属する必要はない。(40代病院勤務医、脳神経外科) 所属する意味が不明瞭。得るものがなくなりストレスが溜まるようになったら早く離れるべき。(60代病院勤務医、総合診療科) 医局に縛られても、結局は医局は面倒を見てくれない。(50代病院勤務医、一般内科) 前近代的な制度。(50代病院勤務医、精神科)

年会費を取る以外、何にもしてくれない。(40代開業医、循環器内科) いまどきはSNSなどが発達し、医局以外の交流が増えてきた。(40代診療所勤務医、心臓血管外科) 本人次第。医局が窮屈なら、たとえ厳しくとも一匹狼として生きればよい。(50代開業医、消化器外科) 人材派遣会社など増えてきており、希望の働き方を選べる時代だ。(30代病院勤務医、一般内科) 医局よりも地区医師会に所属した方が有用か…(60代開業医、一般内科)

初期臨床研修制度導入以降、生涯臨床医として働くのであれば特に医局所属は必要ではなくなってきた。(40代病院勤務医、呼吸器内科) 同門会に所属していればいいのでは?(40代診療所勤務医、泌尿器科) 所属しない方が、守られていないためしっかり働けるかもしれない。(30代病院勤務医、代謝・内分泌内科) 自分の健康管理、キャリア形成に自信があれば不要だろう。(40代病院勤務医、麻酔科) 冠婚葬祭時以外は有用性無し。(60代病院勤務医、一般外科)

自分のやりたいことができる。ただ、そのためにはもちろんその能力やチャンスを掴みに行く努力は必要。(40代病院勤務医、消化器外科) ネットで海外論文も入手できる時代になり、市中病院、クリニックでも進められる研究分野もある。(40代病院勤務医、精神科)

デメリットは、書きやすいんだなぁと思う内容でしたね。

さて、私が感じるデメリットは、もう医局に所属する際に覚悟されていることなので、書く必要もない可能性があるものです。3つにまとめます。

1)人事異動がある。(正直、可能性を拡がるところもあるので、言えるのかな?)

2)雑務がある。(組織に所属するとある、所属先での雑務。)

3)イロが付く。(所属先医局のイメージカラーが付きます。)


なんだこんなことか、というところですが、上記3つは、以外に重要なのです。

所属医局先でキャリアが変わるのに、医局の情報が公開されていないのは、情報の非対称性という状況です。これは情報ビジネスにおいて、ビジネスチャンスと呼ばれるものです。

やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪


関連ブログ

医師じゃないから書ける医局制度その1:医局とは

医師じゃないから書ける医局制度その2:人事業務での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その3:勤務管理での問題点

医師じゃないから書ける医局制度その4:医局の所属

医師じゃないから書ける医局制度その5:医局の構成

医師じゃないから書ける医局制度その6:医局の構成関連病院に関して

医師じゃないから書ける医局制度その7:医局に医師が集まる理由

医師じゃないから書ける医局制度その8:医局のメリット

参照

日経メディカルオンラインシリーズ◎何でもPros Cons【医局に所属すべき?】 「医局に所属しなくてもいい」が7割超(URL直接リンク)

日本医師会: http://www.med.or.jp/

全国医師連盟: http://zennirenn.com/

全国医師ユニオン: http://union.or.jp/

日本医療労働組合連合会: http://irouren.or.jp/