• Kosuke Tsubota

医師じゃないから書ける医局制度その30:医師が脱局するタイミング

医局に医師が入局することに関して話題にしてきましたが、辞めることに関して

記載していませんでした。

しかしながら、「医師じゃないから書ける医局制度」というテーマでは、最も記載することが出来るものなので、テーマを選びました。

最近では、退職代行サービスが流行しています。二桁以上の会社が実施していて、最も老舗な「退職代行ニコイチ」では、7000名を越える人が使用しています。

辞めるんです」は、名前のインパクト性もあって、知名度が多いです。また、「EXIT」は、弁護士が監修するといった形で、質の確保をしています。「退職代行Jobs」では、「セラピスト弁護士」という表現を用いてただの代行業という業務だけではなく、ケアをしてもらえるというイメージも提供しています。「わたしNEXT」は、女性が起業し、女性が退職するのに特化しています。一方、男性に特化した形でサービスを提供しているのが「男の退職代行」で、ツライ仕事から即解放!としています。他に「退職代行コンシェルジェ」「SARABA」「退職代行ギブアップ」だいたい約30,000円のお値段で、LINEやメールに電話など24時間気軽に申込が出来るサービスです。就職活動をリクルート等の会社がビジネスにしてきて、それが医療界に来て「リクナビ」ならず「レジナビ」「民間医局」などがきたように、もしかすると退局するのにもサービスがうまれる時代かもしれません。

さて、本題に入ります。医師が退局・脱局したくなるタイミングがあります。それは大きく分けると下記のタイミングです。


1)専門医取得のタイミング

2)プライベートのタイミング

3)教授が変わるタイミング

4)キャリアのタイミング


一つずつ解説していきます。

1)専門医取得のタイミング

専門医取得を一つの区切りだと考える医師は少なくありません。2017年4月から予定されていて、2018年4月に延期になっていながら、未だに移行期間である専門医制度「新たな専門医制度の仕組み(厚生労働省)」で、どのようになるのか分かりませんが、今まではそうでした。その前に、この新専門医制度に関する一般社団法人日本病院会のアンケート調査では、そもそもの研修医が2017年から2018年で36.7%も減少しているので、医局の構成そのものが変化する可能性があります。現在、専門医取得を一つの区切りだと考えている医師は、ある意味「井の中の蛙大海を知らず」というもので、退局して開業する前に自分の一つの区切りとして専門医を使用しています。退職して、独立起業する前に、MBA取得や中小企業診断士の取得を考えて、働きながらオンラインMBA取得したり、試験勉強して資格取得したりするのと似ています。人間の心理って、何か挑戦する前に自分の能力を証明する何かを求めるのかもしれません。ただ、医局によっては、専門医取得した後に、教育して頂いた恩返し期間という形で「御恩と奉公」のような形で、退局するタイミングが変わることもありますが、医局員の心が離れるタイミングは、専門医取得のタイミングなようです。一方、このタイミングで退局する医局員が少ない医局は、しっかりと専門医取得した後のキャリアを描くことをしている医局が多いです。専門医取得までは、キャリアの目標があったのに、次のキャリア、ゴールが見えなくて、努力の継続が出来なくて退局することが多いです。

2)プライベートのタイミング

一般的に退職のタイミングは、ライフイベントによることが多いです。これは、医師も変わりません。「寿退社」という言葉があるように、結婚したタイミングで退局する人は多いです。これは、男性女性関わらずです。医師同士のカップルの場合、同じ医局ならば一緒に異動するというような恩赦や看護師との結婚の場合は、病院に付き添っていくことなどがありますが、異なった医局の場合は、他の職種の方々と同じように、遠距離夫婦をしない限り、どちらかについていくことがあります。また、子供が産まれた際や親の介護のタイミング等に出てきます。特に「その11:医局の選ばれる理由:地元」でも記載しましたが、医師の親が医師である確率は、約30%あります。親や祖父母が医療機関を経営していると、親や祖父母の認知症がそのまま医療機関及び地域の医療の提供に関わることがあって、医局に留まりたくても、呼び戻されることがあります。これは、創業一族が、子供を他社に就職させて、修行させた上で呼び戻すことに近いですが、それに似ています。また「その11:医局の選ばれる理由:地元」で親の影響で、親の出身医局等を選ぶことがあると紹介しましたが、逆に親をきっかけに退局することがあります。


(つづく)


やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪

医師じゃないから書ける医局制度シリーズ関連ブログ

その1:医局とは

その2:人事業務での問題点

その3:勤務管理での問題点

その4:医局の所属

その5:医局の構成

その6:医局の構成関連病院に関して

その7:医局に医師が集まる理由

その8:医局のメリット

その9:医局のデメリット

その10:専門医取得したいの?

その11:医局の選ばれる理由:地元

その12:医局の選ばれる理由:母校

その13:医局の選ばれる理由:母校と部活

その14:医局の選ばれる理由:キャリア形成


その15:医局の選ばれる理由:興味関心

その16:医局の選ばれる理由:福利厚生

その17:医局の選ばれる理由:福利厚生・育休産休制度

その18:医局の選ばれる理由:福利厚生や災害

その19:医局の選ばれる理由:福利厚生や防災

その20:医局の選ばれる理由:福利厚生・医局の雰囲気

その21:医局の選ばれる理由:人間関係・教授

その22:医局の選ばれる理由:人間関係・不倫

その23:医局の選ばれる理由:上司

その24:医師はうつ病になりやすい医局の支援は?

その25:医局はマフィア?

その26:医局は家元?

その27:親の死に目に関して

その28:産休育休介護休業について

その29: 結婚の日程も教授次第

その30:医師が脱局するタイミング



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