• Kosuke Tsubota

医師じゃないから書ける医局制度その34:医局には経営企画室が必要だ

ごきげんさまです。喜業家つぼたです。

先日、【その33:医局には人事部が必要だ】と記載したら、「医局には、経営企画室もないですよね」「経営企画室があれば、もっと医師の方々の無理・ムダ・ムラを省くことが出来てよい仕組みが出来るかもしれないですね」という話で、医療コンサルティングの方々と盛り上がりました。医局のトップである教授、和歌山県立大学病院の元病院長で、現在畑埜クロスマネジメントhttp://hatano-cm.jp/index.htmlの代表取締役である畑埜義雄先生が日本病院学会で講演して頂いた時の言葉を借りますと、「病院は、医局という雇われ社長である教授が経営している個人経営の集まり」だから「マネジメントが難しいし、医局の中のマネジメントは病院としても触れることが出来ない。」ということです。私は、座長という形で話を伺っていたのですが、実際に大学病院長をされていた方が話される内容には重みがありました。さすがに講演の中での打合せは出来ませんでしたが、終わった後の食事会で医局に経営企画室の役割が必要で、支援する必要があるのではないか?とお話させて頂いた際に、マネジメントに興味関心がある教授ならば、その可能性はあるが、マネジメントに興味関心がある教授がそもそも少ないというお話を頂きました。そのために、畑埜先生は、病院長を定年退職された後に、名誉教授という肩書きで近隣の病院の院長というお誘いがありながらも、畑埜クロスマネジメントというコンサルティングとコーチングを実施するビジネスをスタートアップされていました。


医局に、経営企画室を創るには?

実際に、医学部の教授及び病院長を経験された方が、想いを持って挑戦されている人がいらっしゃるので、医局に経営企画室を創るか?外部に経営企画室機能を持たせるビジネスチャンスはあるかもしれません。畑埜先生のアプローチは、人としてのアプローチでしたが、仕組みやテクノロジーとしてのアプローチの可能性が未だに残っていると考えます。特に、今回のコロナウイルスの関係で、年度末に医局人事があったために、無症状感染しているコロナウイルスの医師を他の病院に異動してしまうということが各地で起きていたので、そのようなリスクも回避が出来るHR Techという位置づけならば、電子カルテが各病院に入っていったように、遅遅としながらも進めていくことが出来ると思います。もしくは、電子カルテの会社や医療ビックデータを取り扱う会社もしくは地域包括関連のシステム会社が、人事面にサービスを横展開していくことでサービスが生まれてきそうです。起業家としては、EXIT先を電子カルテ会社を目指して開発していくとビジネスが出来る気が致します。


教授にMBAが必要?

経営企画室を創ることは、目的ではなくて手段なので、実際にこの経営企画室を使いこなせる教授が生まれてくるのが、その前に必要な気が致します。ハーバード大学医学部の教授は、教授に就任するのにあたって、ハーバード大学のMBAをマネジメントを実施するために取得するような形で、日本の教授の中でもMBAを取得する人が少しずつ増えてきているので、変化は訪れていると思うのですが、MBAに時間を費やすのは、難しいので、経営者への教育という形でサービスがユーザーに刺さっていった、識学https://corp.shikigaku.jp/のように教授の医局マネジメントに特化した教育サービスや研究会・学会、会員制コミュニティを創り上げると日本の医療を動かす新しいビジネスが生まれる可能性があるかもです。また、総合大学の医学部教授は、医療マネジメントに関するプログラムを他の学部と一緒に創り上げていったり、スタートアップにチャレンジしていたりするので、教育コンテンツの前に別の側面からのサービスが生まれてくる可能性もあってワクワクします。


経営企画室の役割

ちなみに、経営企画室の役割に関して、人によって、立場によって、また職場によって実施する仕事が異なるので、簡単に定義づけをすると、経営企画室は、その組織の責任者である経営者の右腕です。組織を運営するための意思決定をするために、時間の無い「経営者」の参謀となって、経営者の支援業務をほぼ全て担う部門です。「経営者」に対して、組織の進むべき方向を的確に提案したり、決断するために組織の内外の情報を収集して、決断できるようにデータをインテリジェンスまで昇華させたりします。それだけではなくて、経営管理業務を委任される場合もあります。現在、准教授や医局長が、医局という組織を運営するために、仕事をしていらっしゃいますが、組織運営に特化していなく、臨床や研究及び教育に関する業務と並列もしくは、優先度は下げられて運営されている現状があります。専任者としての能力発揮と共に、業務の質と量に関して実務レベルは似て非なる業務です。


やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪

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その1:医局とは

その2:人事業務での問題点

その3:勤務管理での問題点

その4:医局の所属

その5:医局の構成



その6:医局の構成関連病院に関して

その7:医局に医師が集まる理由

その8:医局のメリット

その9:医局のデメリット

その10:専門医取得したいの?

その11:医局の選ばれる理由:地元

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その20:医局の選ばれる理由:福利厚生・医局の雰囲気

その21:医局の選ばれる理由:人間関係・教授

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その28:産休育休介護休業について

その29: 結婚の日程も教授次第

その30:医師が脱局するタイミング

その31:医師が脱局するタイミングその2

その32:医局崩壊

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