• Kosuke Tsubota

専門店ブーム:卵専門店

ロサンゼルス発祥の卵料理専門店エッグスラットが、日本で来月9月13日オープンします。

私は、自他ともに認める卵好きです。レバ刺しが食べられなくなった時に、「卵が食べられなくなったら、論文からマーケティング、デモ運動、最終的には議員立法、何でもいいから食べられるようにする!」と宣言していたぐらいです。生卵を食べることを禁止しているカルフォルニア州で卵料理専門店がある、「LAセレブに愛される朝食」 という噂を聞いて、お店を調べていました。

その調べた卵料理専門店エッグスラットが、新宿サザンテラスにて来月9月13日にオープンするとのことです。ちなみに、小児の食物アレルギーの代表格とされるのが「卵」です。ちなみに、2番目が牛乳、3番目が麦と続くので、行かれる際は気を付けて下さい。最近、タピオカ専門店を筆頭に、多様な専門店があります。私、自身が訪れたことがあるところだけでも、うに専門店、にんにく専門店、自然薯専門店、ねぎ専門店、はまぐり専門店、トマト専門店という素材系から、コッペパン専門店、プリン専門店、シュークリーム専門店、タルト専門店、おにぎらず専門店という料理系。正直料理系統に関しては、マクドナルドやモスバーガー・バーガーキング等がハンバーガー専門店というカテゴリーになってしまうのではないかと思うので、「専門店」と名乗ることでネーミング及び信用が高めて、興味関心を惹きつけ、記憶に残りやすくさせているだけのビジネス的なテクニックに見えます。

このテクニックがうまく機能するようになってきた点として、食べログやヒトサラ、Rettyといったようなお店の情報共有のインフラが整ってきて、ただのお店というだけではインパクトがかけて集客効果が少なくなってきたという点と、Uber Eats等で店舗への来店が無くても、料理が提供できるようになって、店舗をもっていても、遠隔のカスタマー対応ができるようになって商圏が広がったところも大きいかと思います。実際に、ただのテクニックであるかのように、数年間経営して人気が落ちてきたところを別の専門店名に変更している法人等もあります。昔から飲食店経営業界では、何か飲食店としてのトラブルが生じると、同じ店舗ですが、看板だけ変更して経営したり、法人として業務停止等が起きると法人を生まれ変わらせて経営すること等がされていた業界なので、特に内装のメンテナンスのタイミングや、リピーター率の低下のタイミングに方向転換をしているようです。

でも、やはり根底に流れているのは、その商品を「好き」であるということです。自分が好きなもので、周囲の人に相談されることや質問されることは、金銭の授与がないだけですでにサービスとして成り立ってきている証拠です。人が「喜ぶ」ことを事業にする私は起業の基本は喜業であると考えているために、喜業家とも名乗っています。私にとっては、医療マニアであり、卵好きであるということなので、医療と卵の話に戻します。昨年2018年1月にイギリスで発行されている有名総合科学雑誌「ネイチャー」に日本人の野島達也氏(中国東南大学准教授)と飯田友和氏(同志社大学)による研究が掲載されました。

"Egg white-based strong hydrogel via ordered protein condensation"卵の特徴と呼ばれる熱凝固性に着眼して、何と卵を使用することで高強度の新素材を開発したということです。研究されていた時は、東京工業大に所属されていたということですので、日本の頭脳が中国にまた引き抜かれたとも思われることです。その研究のすごいところですが、この卵によってできた新素材が実用化されると手術の糸を筆頭とした身体に使用する医療材への転用が期待されています。卵アレルギーに関する心配はありますが、卵という一般的によく食用とされている素材で出来ることは、身体にとっての侵襲性が少なく、吸収されるという可能性がうまれて、患者さんの負担が減って医療従事者の術式が変わる可能性があるものです。

野島先生ご自身は材料科学を専攻にしていなかったために、論文化することが難しかったということですが、現在のタピオカブーム等のように、飲食の嗜好性やブームの幅が食感として生まれてきている時代、医療素材としてのビジネスの可能性だけではなく、食用転換の可能性もあるのではないかと卵好きとしては、卵料理の発展が医療の材料科学から影響が出てくるかと思うと、卵好きの医療マニアとしてはワクワクしています。しかし、卵料理専門店のニュースで思い出してしまうぐらいの本当に多岐にわたる医療マニアです。といっても、アブストラクトとイントロダクションしか読んで理解することができていないですが。。。

トマトといったら日本だとカゴメ株式会社、アメリカだとモーニングスター株式会社といったように、たまごといったらキューピーグループ(キューピータマゴ株式会社)です。この研究が進むと、富士フィルムが化粧品会社に育っていったように、キューピータマゴ株式会社が医療用具の会社に育っていく可能性もあるかもしれません。


岸田吟香氏

最期に、タマゴと医療の話で忘れてはいけない人を一人だけ紹介して終了します。TKGと呼ばれ日本特有の卵料理、卵かけごはんを日本で初めて食べた開発したと言われる「岸田吟香氏」のことです。

タマゴとのつながりは、卵かけご飯だけですが、日本で初めての和英辞典「和英語林集成」の作成をしていた人で、日本の薬業界の発展には大変寄与された方です。和英辞典の際に一緒に活動をしたヘボンから目薬の処方を教えて頂いて目薬を日本で創り広めていきました。西欧の薬だけではなく漢方薬の普及にも貢献した、明治維新を体験された方です。また、盲人教育へも貢献していて、 楽善会訓盲院 (現:筑波大学附属盲学校)を設立しています。


やはり、チャンスは、いろいろなところにあります。ワクワク喜ぶことを起業しましょう♪



参照

エッグスラット: http://www.eggslut.com/

ネイチャー: https://www.nature.com/articles/am2017219

キューピータマゴ株式会社: https://www.kewpie-egg.co.jp/

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