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  • Kosuke Tsubota

経営素人の訪問看護(訪問看護の婚活4)

最終更新: 1月21日

誤解を恐れずに伝えると、看護師としてプロフェッショナルXX年目の方が経営していても

経営者としては、1年目ということが分かっていないことが多いです。訪問看護ステーション経営者に対して、患者さんも、ケアマネージャーさんも、地域も、そして経営者本人も、「看護師のプロフェッショナル」を求めていて、「経営のプロフェッショナル」を求めていません。

そのために、今まで、看護師として、【患者さん】の未来を描いたり、お手伝いしてきたりしていましたが、ナース経営者として【法人】や【訪問看護ステーション】の未来を描いたり、リハビリテーションをしたりすることが苦手というよりも、初めてやられる方が多いです。


経営者としては素人な医療者


医師免許保持者しか医療法人の理事長になれないのに、医学部では経営の勉強を全くすることがなく、医療界の経営者不足は、医療行政が出来高払い制度から移行したことで、医療機関の経営難や夕張市の経営破たんのように、医療機関の赤字を補てんしていた市区町村の破綻から社会問題とされていました。そのような時代背景から、2004年から東京医科歯科大学が http://www.tmd.ac.jp/faculties/graduate_school/master_mma/ 修士課程 医歯理工保健学専攻

【医療管理政策学(MMA)コース】を設立したり、国際医療福祉大学が【医療福祉経営専攻 医療経営管理分野】の修士課程を設立したりしています。https://www.iuhw.ac.jp/daigakuin/faculty/health_welfare/management/ また、民間資格ですが、 一般社団法人日本医療経営実践協会が2010年に設立されて、「医療経営士」という資格を発行したり、医療者のMBAホルダーが増えてきたのも、そのような背景があります。

金融機関も医師の開業には、あまり査定せずに融資をしていた時代から、金融機関も融資の査定のために医療経営の知識が必要となって、医療経営士の資格を取得するような状況です。


看護師の経営力は?

訪問看護は、1983年に 老人保健法が施行されて、訪問看護に関する諸制度が発足しました。病院が実施する訪問看護に初めて診療報酬点数化されました。

<老人保健法の目的> 第一条 この法律は、国民の老後における健康の保持と適切な医療の確保を図るため、疾病の予防、治療、機能訓練等の保健事業を総合的に実施し、もつて国民保健の向上及び老人福祉の増進を図ることを目的とする。

この時代から訪問看護サービスはあるのですが、経営者不足の前に、訪問看護サービスを提供する人員不足がずっと叫ばれて続けていました。


やっとここ数年で、滋賀医科大学訪問看護コース( http://www.shiga-med.ac.jp/~zaitakns/ )や新見公立大学訪問看護・地域看護コース( http://www.niimi-u.ac.jp/index.cfm/7,2463,43,html )を筆頭としたいくつかの大学で、訪問看護師の育成を専門としたコースが創られるようになってきた状況で、訪問看護ステーションの経営者教育に関しては、誤解を恐れずに言うとまだ物足りない状況です。

厚生労働省が予算を組んで、各都道府県の看護協会や訪問看護事業財団・訪問看護ステーション協議会などが、訪問看護ステーション管理者に対して経営研修を実施していますが、管理者になる前に勉強する場がないような状況です。また、管理者研修をしている講師が実際に訪問看護ステーションの経営実績を持っていることも少なく、経営実績があったとしても病院立だったり、各都道府県の医師会や看護協会立の訪問看護ステーションであったりしているレベルです。

訪問看護はフランチャイズ

断言しますが、それだと世間一般的に否定される「雇われ社長」や「雇われ店長」と変わりません。フランチャイズ店舗の経営者の方が自分で資金を借り入れたり、調達したりして覚悟をもって経営しています。訪問看護ステーションは、介護保険や医療保険を活用して経営するのが主流ですので、価格が決定していたり、ルールが決められたリしているのでフランチャイズ経営と似ています。

その本質が分かって経営している人が少ないことと、経営教育する人材不足から訪問看護ステーションの経営者の育成環境は未整備な状況です。そのような中、元々優秀な看護師が、持ち前の患者さんのための勉強には、身を粉にして時間を費やすという方法で、無手勝流経営者が育ってきている状況です。そのために、生じている訪問看護ステーションが1年で約800ステーション休廃業しています。単純に比較するものではありませんが、他の業界と比較してみましょう。

帝国データバンクの「飲食店」の倒産、休廃業・解散動向調査(2018年度)によると飲食店の休廃業の数が2018年4月~2019年3月で1,180店舗です。

(https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p190602.html )

都内では店舗が入れ代わり立ち代わりするような飲食業で年間1,180店舗の休廃業です。多いか少ないかの判断は人それぞれだと思いますが、私ははっきりと休廃業数が多すぎと言います!

それを感じるのは、私だけではないようで、経営者として素人な看護師が、訪問看護の経営の勉強をする必要があるとして、 公益財団法人日本財団が、在宅看護の教育事業を2013年から開始しています。

日本財団在宅看護センター起業家育成事業(https://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/home_nursing)


バイタルサイン分からない

新人ナースと

財務諸表分からない

訪問看護経営者

バイタルサイン分からない新人ナースは、患者さんに対して危ないことをしてしまうことがあります。そのために、勉強します。しかし、それと同様なのが、財務諸表が分からない訪問看護経営者です。

このブログシリーズを書き始めてから、訪問看護経営に関しての相談連絡を頂くことが出てきました。経営を学びあえるように、オンラインサロンを開くことを検討しています。

もし興味がありましたらご連絡下さい。


関連ブログ:訪問看護の婚活シリーズ

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訪問看護の婚活2:訪問看護の看取り

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