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  • Kosuke Tsubota

訪問看護の看取り(訪問看護の婚活2)

最終更新: 1月21日

前回ブログ「訪問看護を嫁にだす(訪問看護の婚活1)」で宣言した訪問看護の婚活シリーズ。


訪問看護ステーションを嫁に出すエピソードを、オヤジとして書かせて頂くのにあたって、一般的な訪問看護ステーションの結婚がどのようになっているのか?少し解説させて頂きます。


と、冷静に自分のことを振り返っていきます。

訪問看護の結婚目的

本人同士で結婚が勝手に出来る人間と違って、訪問看護ステーションは、自分で勝手に出会うことも、恋に落ちることも、そして結婚じゃなくて事実婚のような形で同棲することも何もありません。ひと昔前の結婚に近くて、親族と親族が結びあって新しい子孫繁栄のために行うものになります。


昔の結婚式は、特に結婚する当事者同士が幸せになることよりも、結婚することで、当事者が所属する親族の幸せや、当事者及び当事者の親族が運営する組織や組織に助けてもらっている人々のために結婚していました。今でも、ロイヤルファミリーの結婚を筆頭に文化としても残っていますが、組織同士の結婚になるとより一層目的が濃くなります。

訪問看護を嫁に出す決心することが出来たのは、ズバリその部分でした。

自由恋愛ではなくて、結婚を決断してしまうことに産みの親としては、悩みましたが、それ以上に、訪問看護ステーションに関係してくる人々のために決断しました。

  1. 患者さん

  2. 訪問看護師さん

  3. スタッフの皆さん

  4. 地域の皆さん

決断するのに頭に出てきたのは、上記の方々でした。他にもあげていくとキリがないのですが、決断することが出来たのに最も影響した特に上記の方々を中心に決断ポイントを説明致します。


「訪問看護事業」のお看取り

実は、訪問看護ステーションのお看取りをさせて頂いたことがあります。閉鎖する訪問看護ステーションから患者さんを引き継いで、働かれていた訪問看護師さんを採用させて頂く等を実施しました。

残念ながら希望されていた事務の方を採用することは、出来ませんでしたが、閉鎖された訪問看護ステーションが、いつか再開できるように、法人にキャッシュが残るように看護物品や事務用品などを買い取るなど出来る限りのことはさせて頂きました。

そのために、訪問看護ステーションが閉鎖することで、一番困る方々が上記にあげさせて頂いた方々であることを体感していました。現在、日本全体で訪問看護師さんの数が不足していることが社会問題となっている中に訪問看護ステーションの経営が上手に出来ていないために、訪問看護ステーションが閉鎖するのは本当に残念な状況です。

訪問看護ステーションの経営支援の実績もいろいろありますが、看護師としての技術や患者さんからの満足度は高いのに、経営者としての数値を読む力や、チームビルディングの能力などが不足しているために閉鎖している訪問看護ステーションが多いです。2018年中の訪問看護ステーションの廃止数は534ステーション、廃止だけじゃなくて休止としても休止数は259ステーションです。合計で797ステーションあります。

訪問看護ステーションは、必ず2.5人以上の訪問看護師さんがいるので単純計算すると最低でも1,993人の訪問看護師が、訪問看護ステーションの廃止もしくは休止のために、影響を受けています。人間は、どう頑張っても0.5人になることは出来ませんから実際には約2,400人の訪問看護師さんに影響が及んでいます。休廃止する訪問看護ステーションの平均訪問件数が一人当たり月40訪問になるので、96,000訪問に影響が及んでいます。

一番残念なことは、設立後1年以内に閉鎖する訪問看護ステーションの数は、44ステーションあります。単純計算で、110人の訪問看護師さんが1年以内に想いを中断しなければいけない状況です。影響する患者さんとしては、先ほどと同じ計算式を使うと4,400訪問数が一年以内に変更しなければいけない状況に陥っています。ちなみに、参照データは、訪問看護ステーションの数に関しては、一般社団法人全国訪問看護事業協会が毎年調査している訪問看護ステーション基本情報の令和元年調査結果です。

参照 https://www.zenhokan.or.jp/wp-content/uploads/r1-research.pdf

訪問件数に関しては、厚生労働省の「訪問看護について」資料からとっています。

2019年が特別に訪問看護ステーションにとって不況な時代だったわけではありません。一応、完全に独立している団体として、日本で一番大きな看護師の職能団体である日本看護協会の統計を調べてみました。それによると、2017年の1年間に新たに開設された訪問看護ステーションは1,221ステーションでした。

そして、2017年に活動を止めたステーションは、710ステーションもありました。そして、平成29年内に開業して、1年以内に潰れたステーション数は、34ステーションでした。看護師設置基準の変更によって、医療業界全体が看護師不足になって病院から看護師がいなくなったようなことが訪問看護師の世界に2019年に起きたわけではありません。

これが、訪問看護ステーション業界の実情です。そして、私は訪問看護ステーションのお看取りに立ち会って、訪問看護を必要とする患者さんを引き継がせて頂きました。

引き継がせて頂いている最中に、緊急入院になるケースやお看取りになるケースもありました。自宅で安心して過ごせるために導入した訪問看護サービスで逆にご負担をおかけしてしまうという残念な結果でした。また、採用させて頂いた訪問看護師さんに関しても、同じ患者さんに伺って頂くことなどをしていましたが、所属組織が変わることで保険証が変わったり、年末調整が面倒くさくなったりと手間が増えていました。

その際には、地域から訪問看護サービスが亡くならないように、地域の医師会で在宅医療の中心的な医師・先生からもご相談のお電話を頂いたり、地域のケアマネージャーさんから支援のご依頼を頂いたりしました。訪問看護ステーションの休廃業は、地域の混乱を巻き起こします。そのために、私は訪問看護ステーションを嫁に出すことを決心しました。



関連ブログ:訪問看護の婚活シリーズ

訪問看護の婚活1:訪問看護を嫁にだす

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